とよ

とよ
I
とよ
(連語)
〔格助詞「と」に間投助詞「よ」の付いたもの〕
(1)他から伝え聞いたという気持ちを表す。 …ということだよ。 …とさ。

「彼は銀行に入ったんだ~」

(2)念を押す気持ちを添える。 …とね。

「やよやまて山ほととぎす言づてむわれ世中にすみわびぬ~/古今(夏)」

(3)(「かとよ」の形で)ある事態に対する確かめの意を表す。 …だろうか。 …だったか。

「去んじ安元三年四月二十八日か~/方丈記」

(4)文末にあって, 確かめをこめ感動の意を表す。 …だよ。 …ですよ。

「その幼き者こそ, この物狂が尋ぬる子にてはさむらへ~/謡曲・隅田川」

II
とよ【樋】
「とい(樋)」の転。
III
とよ【豊】
助詞「の」を伴って連体修飾語として用いられるほか, 名詞, 時に動詞の上に付いて用いられる。 物事が豊かである意を表し, 褒める意を添える。

「~秋津島」「~旗雲」「~寿(ホ)く」「新しき年の初めに~の稔(トシ)しるすとならし雪の降れるは/万葉 3925」


Japanese explanatory dictionaries. 2013.

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